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晴れた朝も、雨の夜も
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一度読むと、最後まで読まずにいられない。
とかって、本を読むときよく薦める言葉のような気がするけど、まさにその言葉にふさわしい本ではなかろうか。

金庸『しゃちょうえいゆうでん』
全5巻なんだけど、長さを感じさせない面白さ。
登場人物も多くて、それが、絡み合い、どんどん進化していく。
読み始めた時からは想像できない話の展開に、巻き込まれて読み続けずにはいられない。
しかも、気づけば、じじいばかりがどんどん増えてくる。これがまた、癖のある、厄介なじじいばかりで、人間歳をとったからと言って決して善人になるわけでも、丸くなるわけでもなく、どうしようもなく自分になるばかり。
人は人と関わらずには生きてはいけないけれど、それは、悲しくて、辛くて、どうしようもなく厄介で、迷わずに生きることは難しい。
素晴らしい出会いもあれば、切りたくても切れない縁もあり、網の目のように、人間関係の糸は複雑に絡み合い、放り出したくなるようなこともある。
人間って、本当にどうしようもない。
すごく嫌な奴も、どうしようもない悪人もいて、最後まで読んだからって、全然改心もしなければ、最後まで全然嫌なやつのままで、それでも、読み終わったら、人間って面白いと、思ってしまう。
人間って哀しいわね、でも、じじいも悪くないわね。
なんて、読み終わった後におもってしまうけど、主人公は、純朴でまっすぐな少年です。
そして、決してじじいの話ではなく、この主人公と、可愛くて可憐で、すこしずる賢い素敵な少女の恋愛の話です。(果たして本当にこの説明が正しいのか??)
矛盾もいっぱいあるけれど、本当に面白いお話です。
どうせ、人間なんて矛盾な生き物なんだしね。

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